181. フィーディング
時間が足りない、足りないなどと嘆いていますが、結局のところ配信サービスを眺めて過ごしているのが原因なのでしょう。本当に、どうしたものかと思います。例の「続けて再生」される機能のせいで、うっかり寝落ちしてしまい、翌朝に巻き戻して同じ箇所を見直すなんてことが日常茶飯事です。
もともと私は群像劇が好きなので、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の世界観にはすっかりハマってしまいました。あちこちに散りばめられた伏線が見事で、少し違和感を覚えたシーンが後になって鮮やかに回収されるたび、見事にやり込められた気分になります。「この人は一体誰だろう?」と疑問に思った人物が、後々になって重要な繋がりを見せてくる展開には、ただただ脱帽するしかありません。
MCUシリーズも直近になると、ついにマルチバースという概念をぶっこんできましたね。ドラマシリーズの『ロキ』では、時間をテーマに枝分かれした世界が描かれましたが、私の直感では、まさにこの「枝分かれ」こそがマルチバースの正体ではないかと思っています。うまく言語化はできないのですが、そういった難解な概念をドラマシリーズが丁寧に補完してくれるものだから、すっかりその魅力に絡め取られてしまっているわけです。
海外ドラマの面白さにヤミツキになっている現状には、少々危機感も抱いています。これではいけないと、ようやく視聴時間を制限することに決めました。Disney+の設定を見直して、一日に一時間まで。今の私には、これしか選択肢が残されていません。
結局のところ、自分で能動的に選び取っていないのが一番の問題なのでしょう。プラットフォームが勧めてくるものをただ受動的に摂取し続けるだけでは、いわば「そうさせられている」に過ぎません。自分から情報の海へ打って出なければ、いつまで経ってもこの泥沼からは抜け出せないのですから。まったく、困ったものです。
今回の思考実験は「フィーディング」
自分で美味しいものを探して選んでいる実感はある。しかし結局、目の前に差し出されたスープを喉に流し込んでいるだけかもしれない。感情をシステムに委ねたとき、私たちの心のよりどころはどこに存在するのか
以上です。
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