175. ケッタマシーン

 毎月220kmほど自転車を走らせているのですが、ふと気になってこれまでの記録を遡ってみました。すると、累計の走行距離は19,595km。あと少しで20,000kmという、まさに節目の数字が目前に迫っていたことに気づかされました。

というのも、長年の相棒であった2015年式の白い「GIANT ESCAPE R3」が、ついに力尽きてしまったのです。故障の箇所は後輪のハブ?フリーボディ周辺でしょうか。そこを痛めてしまい、11年来の付き合いに終止符を打つこととなりました。

これまで、あちこちにガタが来ながらも、だましだまし乗り続けてきました。ブレーキワイヤーを交換し、シフターもワイヤーごと一新し、サドルは三代目に。タイヤやチューブに至っては、もはや数え切れないほど履き替えさせてきました。最近ではスプロケットの歯飛びも激しくなっていましたが、最後には後輪が左右に10mmほどもガタつく始末で、指でつまむとカクカクと揺れてしまうほどでした。客観的に見ても、相当に危うい状態だったのだと思います。

走行中もタイヤがスライドするような感覚があり、徐々に悪化していく中で、最後は「ヌルッ」とした違和感が頻繁に起こるようになりました。思えば以前、自分でグリスアップをした際の組み方に問題があったのではないかと、今になって疑念が頭をよぎります。当時は正解だと思っていたはずなのですが。

そろそろメンテナンスの時期だと思い立ち、分解して「グリスアップの儀」を執り行いました。ネットで情報を探し、これだという組み方を頼りに作業を進めたのですが、元の形状をしっかりと記録しておくべきでした。組み立てて走り出してみると、ガタつきこそ消えたものの、今度は凄まじい「振れ」が発生してしまったのです。

スポークのテンションを調整してみても一向に埒が明きません。ホイールが左へミヨーンと8mmほども寄ってしまい、回転させるたびにブレーキに干渉して「キュッ」と止まってしまう。そんな調子のまま、どうしようもなく一週間ほど乗り続けてみましたが、良くなる気配など微塵もありません。常にブレーキを引きずっているような重たいペダルを漕ぎながら、週末に意を決して再分解を試みました。

「左に寄っているのなら、部品の左右の付き方がおかしいのかもしれない」と考え、部品の組み方で無理に調整しようとしたのが決定的な失策でした。絶対にしてはいけない組み方をしてしまい、ついに部品がお釈迦になってしまったのです。まさに、あとの祭り。自分の手で、愛車にとどめを刺してしまいました。

こうなれば後輪を新調するしかありませんが、スプロケットやチェーンもあわせて新しくし、さらに前輪の摩耗具合なども考え合わせると、修理費用は3万円から4万円ほどに膨らむ見込みです。それならばいっそと、新しい一台を迎え入れる決断を下しました。

ありがとう、ESCAPE R3。この度、正式に退役が決まりました。

11年という歳月、2万キロという距離を共にしてきた相棒との別れは、やはり寂しいものです。地球を半周するほどの道のりを一緒に走ってくれたのだと思うと、切なさが胸に込み上げますが、感謝を込めて送り出したいと思います。

今回の思考実験は「ケッタマシーン」

絶え間なく、分子が置き換えられ、作り替えられ続ける存在である我々はどのようにして、自分という個体を、保ち続けているのだろうか?

以上です。

コメント欄からぜひあなたの考えをお聞かせくださいね。
もしくはGoogleフォームからどうぞ
https://forms.gle/pzXH7T4EB3KY1kNn7

コメント

このブログの人気の投稿

126. 蝶舞蜂刺

133. 納得の濃淡

131. 感覚ツマミ