184. 空っぽ

 サッカーのワールドカップ、ブラジルの強さには改めて圧倒されました。隙を全く許してくれないあの感じ、選手全員が圧倒的な個人技を備えている上に、隙が生じた瞬間の動き出しが非常に有機的です。誰もぼんやりしていないというか、反射速度が常人の域を超えていて、考えるより先に体が反応しているような凄みがありました。もちろん日本の選手たちも相当に速いのですが、絶対的な局面で一瞬のうちに勝負を決めてしまう怖さには、ただただ驚かされるばかりで、どうすればあそこまでの境地に辿り着けるのかと途方に暮れてしまいます。

予選のチュニジア戦は見ていて最高に楽しかったですね。たくさんゴールが決まる試合はやはり心躍るものです。しかし、決勝トーナメントに進んでの初戦、ブラジルはやはり格が違いました。その中で、日本の先制点を決めた瞬間は本当に素晴らしく、内容も全体的に悪くはなかったのですが、やはり埋めがたい差を突きつけられたような気がします。それでも、あわよくば勝てるかもしれないという予感を感じさせてくれた時間は、見ていて純粋に楽しいひとときでした。予選のオランダ戦についてはまだ見ていないのですが、結果を知ってしまった今となっては、もう見なくてもいいかな、なんて思ってしまいます。

そういえば、1998年のフランスワールドカップの頃の情熱はどこへ消えてしまったのでしょうか。当時は夢中になって、他国の試合も含めてすべて見ていました。確かWOWOWで全試合放送していて、わざわざ加入してすべてビデオに録画した挙句、本当に全部見たんですよね。あの頃は金銭的な余裕はなかったけれど、驚くほど時間だけはありました。今振り返ると、あれだけ情熱を注げた時間が懐かしくもあります。

今はといえば、仕事も忙しく、他にもやりたいことが山積みです。最近はDisney+で『マンダロリアン』や『ボバ・フェット』を楽しみつつ、MCUのマルチバース・サーガ関連の作品を片っ端からチェックしているため、とにかく時間が足りません。情報をインプットしすぎて、明らかに「取り入れ」過多な状態です。そんな中で大きな地震があったり、ダブル台風がやってきたりと、なんだか世の中が慌ただしく、忙しなさばかりが募ります。

それでも、日々の習慣は何とかして続けていきたいと考えています。その時々の状況に合わせて強度のコントロールはしつつも、やはり時間が詰まってしまうのが悩みの種です。きっと、やめられる習慣というものもあるはずなのですが、今残っているものはどれも自分にとって大切にしたいものばかりで、なかなか踏ん切りがつきません。中でもポッドキャストの収録が一番時間を割いているかもしれません。毎回「次は短くしよう」と誓うのに、全く実行できていないのが現状です。今の課題は、いかにして時間を捻出するか。結局、そこに行き着くようです。


今回の思考実験は「空っぽ」

起こった出来事は覚えていないのに、感情だけが残っている。メモをみてもその顛末が思い出せない、断片的に笑顔や笑い声や満足感は残っている。

以上です。

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