183. 亀の甲

 最近、SITを取り入れてみています。スプリント・インターバル・トレーニングの略で、100%出力の激しい短時間の運動のあとに長めの休憩をとる、というサイクルを3回繰り返すトレーニングです。

自転車通勤の最中に、このトレーニングを実践しています。具体的には、交通量の少ない見晴らしの良い田舎道の直線で、20秒間だけ最大出力で漕ぎます。大体時速22~23kmからカウントを開始し、最後には35kmを超えてフィニッシュするような強度です。行き帰りの両方でやることもありますが、なかなかの疲労感なので、帰りだけでも十分かなとも感じています。

以前だったら、はあはあぜいぜいと息が上がってしまいそうな強度ですが、最近は不思議と呼吸の乱れが少なくなりました。単に身体が勝手にリミッターをかけて加減しているだけかもしれませんが。水泳だとリミッターが効かないような感覚があるのはなぜなのでしょう。筋肉を使っている割に酸素が足りないからなのか、水泳はやはり疲れますね。そういえば、いつの間にかスイムセットを揃えようと思っていたこともすっかり忘れていました。

さておき、SITによって地道にミトコンドリアが増殖してくれていれば嬉しいものです。質も高めたいので、オートファジーを活性化させるために食事を抜くことも並行すべきかなと考えています。ただ、最近は身体のあちこちに、かすかな違和感を覚えることもあります。膝や肋骨の奥深く、身体の内側に感じる言い知れない重さというか、極小の炎症のような感覚です。そのため、最近は通常の筋トレであるダンベルランジを控えめにして、身体を回復させることを優先しています。回復に時間がかかる年齢になりましたから、自転車も筋トレもない日を挟むならフルで行いますが、前日にどちらかをした場合は控えるようにしています。

振り返れば、週3回の筋トレも最初はダンベルなしで始めました。ひょんなことから手に入れたダンベルを片手4kgからスタートし、6kg、8kgと少しずつ増やしていき、気づけば今や最大の10kgになりました。半年くらいかかったでしょうか。時が経つのは本当に早いもので、つい忘れてしまいます。

10kgになってからも随分と長く、ずっと同じことを繰り返しているようなマンネリ感に襲われることもありました。しかし、こうして振り返ってみると、実は地道に少しずつ、微妙にグレードアップしていたのだと今改めて実感しています。「そうだった、そうだった」と自分に言い聞かせています。当初のメニューを忘れてしまい、常に最新のメニューで記憶が上書きされているからこそ、常にマンネリを感じているのかもしれませんね。


今回の思考実験は「亀の甲」

完全なゴール_終着点は最初から存在しない。あるいは無限の彼方にある。だからこそ、追いつけない亀の背中を追いかけて歩み続ける_この不完全なプロセスこそが_自分という存在そのものではないか?という問い

以上です。

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