121. 屋台スルー界隈

  だんだん暖かくなってまいりましたね。なんだかぼんやりとしてしまいます。わたくし、子どもの頃はよくマイペースとか、のんびり屋だとか言われていました。子供の頃と言いますのも、なんだかしょっちゅう世間に対して「これ、どうすればいいんだろう?」といったことばかり考えていたものですから、どうも周りのペースにうまく乗れず、なんだか世知辛さを感じていたように思います。

でも、そう思ったことがエピソードとして強く印象に残っているだけで(実際は)ほとんど周りに無関心で、大概呑気にやっていたのかもしれません。同じようなマイペースな友達もいましたし、その中ではとくに「ああしなさい、こうしなさい」みたいな要求をされたりなんてことはなくて、そういうものがないからこそ、気楽な友達だったのかもしれませんね。何かをさせようとしてくるタイプの人とは、あまり関わらないようにしていたのかもしれません。

いいえ。少し違うかもしれません。自分がやりたいことだったら、それをさせてこようとしても大丈夫でしたから。放課後のファミコンの相手などはいい例で。あとはその子のキャラクターも関係しているはずですし、選択肢を提示してくれるパターンだと乗りやすい、ということもあったように感じます。だけどまあ、自分にとって嫌なことをやらせようとしてくるなんていうのは問題外なのは言うまでもありませんね。

もうずいぶん前のことなので、細かいことは忘れてしまいましたが、それにしても記憶を掘り出す作業って、何かのお役に立つのでしょうか…。

ともあれ、詳細は忘れたものの、自分の立ち位置的な、生活スタイル的な、ざっくりした構造はなんとなく覚えていて、概ねメインストリームからは一線を画して、付かず離れずの距離感を保っていたように思います。だから、本当は嫌だけれどたまには嫌なことも引き受けてみたり、やらないときはきっぱりやらない、といった感じでしょうか。で、そうすると、同じような人がいるものですね。そういう立ち位置というか、そんな友達と仲良くさせてもらいました。

だから、そう考えると、評価なんかはそんなに気にせず、自分の渦をつくりつつ、社会の渦に沿いつつ、まあ、そんなの、自分の性質というものがありますからね、できることをして、ポジティブに、必要以上に悩むということはないのだろうと思いますけど、いや、悩むときは勝手にそうなってしまうものですからね。まあそんなことも、無駄ではないでしょうし。

わたくしも、そこから心理学や精神分析学や哲学に興味を持った時期がありました。一体、若い頃の私は何をしていたのでしょうか。回り道をしすぎる傾向がありました。新書コーナーに足繁く通ったり。もっと自らの土台にスポットを当てようとしたのでしょうか?迷える高校生は、答えを探していたのかもしれません。よくわかりませんが、まあ、必要だと思ったのでしょうね。それしかない、と思ったのかもしれません。不器用ですけれども。どこからそんな発想が出てきたのか、何かの映画の影響だったのでしょうか、もうよく覚えておりません。

映画や音楽からパワーをもらうというのは普通にしていたと思うのですが、そうじゃないアプローチも試してみたのかもしれませんね。わかりません。もはやなぜそうしたのか、それもまたもはや「無意識」なんですけどね。だいぶ奥深くに沈んでしまっているようです。いやあ、すぐここに、自分の内部の暗いところに、すぐに到着してしまうものですから。その思考も、少しお休みしておこうかな、と。「ちょうどいい加減を探る」を座右の銘にしているわたくしが、「戻れ、戻れ」と自分に言い聞かせているところですから、そうすることにしましょうか。

かといって、では、何を?と申しますと、じつはユングとアドラーは、まだかじっていませんので、そのあたりの本を読んでみたいと思っています。そうしたら、それをまたネタに、思考してみますね。古い心理学者さんですけれどもね。フロイトと同時期の、絡みもあるようで、概説書のようなものをぱらりと読みましたけれども、ユングもアドラーもこの分野の有名な方々なので、ちょっと興味はあります。また今度やろうかな。読んでみてから考えます。

まあ、基本は変わらない、いわゆる三つ子の魂、というものでしょうか。不器用ですね。きっと一生こうなのでしょうね、これが私というものなのですね。


今回の思考実験は「屋台スルー界隈」

1. お祭りの焼きそばの屋台の前
2. 列に並ぶ人たちを尻目にそのさまを眺める
3. 汚いと感じたチエとコスパ悪いと感じるサト
4. 心の底でブレーキを踏む何か

 以上です。

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