116. エビのほのめかし
インプットを続けております。エンタメ摂取は、やはり癖になるというか、一度読書習慣がつくと面白いですね。脳の使っていなかった領域を使っているような感覚があります。読み飛ばせるようになるのが面白く、見たことのない描写や表現、意味のわからない単語が引っかかっていても、大体のニュアンスでどんどん進んでしまいます。後で繋がって回収できればラッキーくらいの感じで、まず半分理解くらいで読み進めても、不思議と全体感はわかるものだと感じています。もっとガッツリ取り組むのはもっと先でも良いかなと。結局、行間のメッセージはどうせ汲み取れていないので、それも筋肉というか、鍛錬が必要ですよね。落ちたというか、ついていないんだろうなと。無理して100kg上げようとしても無理だということですね。なぜ急に筋トレのたとえ話になったのか、しかもそこまでガチでやっていないのに。すみません、話を続けます。 映画の感想を人から聞きまして、吉田大八監督の「敵」が良かったみたいです。吉田大八監督は「桐島、部活やめるってよ」で話題になった方なんですね。この映画も観たいと思っていますが、今回の「敵」は筒井康隆が原作で、ご本人もこの映画作品を絶賛しているようで、非常に興味を持ちました。恥ずかしながら、筒井作品を一冊も読んだことがなく、存在は昔から知っていましたが、SFもお書きになるというし、星新一は何冊か読んだことがあったので、ずっと読まなければと思っていました。御三家ですし、SF好きなので間違いないだろうと。そして、図書館に行って筒井康隆コーナーに立ち、「敵」はなかったのですが、なんとなく装丁のかっこいい本を選んで、「聖痕」という本を選んで帰って読みました。 いきなり冒頭からエグいのですが、内容についてはネタバレ無しで。ただ、初の筒井作品でしたが、ガッツリ胸倉掴まれたままグイグイ読めてしまうということで、パワーがあるなと。この牽引力はなんだろうと感じました。SFではないのですが、面白かったですね。 筒井先生のWikipediaを読んだら、かなり面白い方で、ファンになってしまいました。詳しくはよくわからないけど、力強くて信念がある方だと感じました。そしてどういうわけか、スティーブン・キングも読んでみたくなりました。キューブリックとの逸話などを聞いていると、なんとなく、渦に飲まれない強さがあるのかなと感じます...