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3月, 2025の投稿を表示しています

116. エビのほのめかし

 インプットを続けております。エンタメ摂取は、やはり癖になるというか、一度読書習慣がつくと面白いですね。脳の使っていなかった領域を使っているような感覚があります。読み飛ばせるようになるのが面白く、見たことのない描写や表現、意味のわからない単語が引っかかっていても、大体のニュアンスでどんどん進んでしまいます。後で繋がって回収できればラッキーくらいの感じで、まず半分理解くらいで読み進めても、不思議と全体感はわかるものだと感じています。もっとガッツリ取り組むのはもっと先でも良いかなと。結局、行間のメッセージはどうせ汲み取れていないので、それも筋肉というか、鍛錬が必要ですよね。落ちたというか、ついていないんだろうなと。無理して100kg上げようとしても無理だということですね。なぜ急に筋トレのたとえ話になったのか、しかもそこまでガチでやっていないのに。すみません、話を続けます。 映画の感想を人から聞きまして、吉田大八監督の「敵」が良かったみたいです。吉田大八監督は「桐島、部活やめるってよ」で話題になった方なんですね。この映画も観たいと思っていますが、今回の「敵」は筒井康隆が原作で、ご本人もこの映画作品を絶賛しているようで、非常に興味を持ちました。恥ずかしながら、筒井作品を一冊も読んだことがなく、存在は昔から知っていましたが、SFもお書きになるというし、星新一は何冊か読んだことがあったので、ずっと読まなければと思っていました。御三家ですし、SF好きなので間違いないだろうと。そして、図書館に行って筒井康隆コーナーに立ち、「敵」はなかったのですが、なんとなく装丁のかっこいい本を選んで、「聖痕」という本を選んで帰って読みました。 いきなり冒頭からエグいのですが、内容についてはネタバレ無しで。ただ、初の筒井作品でしたが、ガッツリ胸倉掴まれたままグイグイ読めてしまうということで、パワーがあるなと。この牽引力はなんだろうと感じました。SFではないのですが、面白かったですね。 筒井先生のWikipediaを読んだら、かなり面白い方で、ファンになってしまいました。詳しくはよくわからないけど、力強くて信念がある方だと感じました。そしてどういうわけか、スティーブン・キングも読んでみたくなりました。キューブリックとの逸話などを聞いていると、なんとなく、渦に飲まれない強さがあるのかなと感じます...

115. ケーキ分割

 「御上先生」の展開が気になっています。ネタバレはしませんが、ただただ面白いという感想だけ述べておきます。 相変わらずインプットは順調で「じゅばり」を基本に色々なものを見ています。「じゅばり」とはセンサー・フィルター・メモリーを同時に発動させるイメージをインプット時に心がけることを意味を集約して意識づけたものです。出来るかどうか、役立つのかどうかはさておき、まずはやってみようと思っています。ある意味実験ですね。 観たい映画もだいぶ溜まっており、今回やっとロバート・ロドリゲス監督の「アリータ:バトル・エンジェル」を観ました。目が大きいサイボーグの少女がバトルする映画で、製作・脚本はジェームズ・キャメロン、原作は日本の木城ゆきとさんという方です。かつてアニメ好きの友達に原作になった「銃夢(ガンム)」のことを教えてもらったことがあるような、ないような。うっすらと覚えています。何十年も前のことですが。友達はすごく詳しかったのですが、私はそこまではまり込めなかったというか、小学生には難しかったのかもしれません。手塚治虫の火の鳥はすんなり入れたのですが。これはまた別の友達の家の本棚で見つけたのですが、出会う年齢って大事なのかも。銀河鉄道999は20代前半、横山光輝三国志は20代後半でした。最適解なんて分からないし、人によりますし。これこそ自分にはどうすることも出来ない不可抗力なこと。「じゅばり」だっていつも同じではありません。それでも、インプットの姿勢は「じゅばり」と唱えてリセットしてセッティング完了の気分を作ろうと思ってます。 さて、話を戻します。原作の「銃夢」は随分前に書かれたようです。こちらわたくし、全く触れておらず、よく分からないので、ここでの言及は避けますが、映画で描かれた世界観は不思議な懐かしさを覚えました。面白かったです。未来の話なのに普遍性を感じるのは、よく出来た世界観の中にも人間の業というか、その行動原理になっている概念などが無軌道ではないところにそう感じさせるのかもしれません。原作はどこかで見れるのでしょうか。興行的な都合でハリウッド的価値観がどれくらい入り込んじゃったのか。でもまあ映画はだいたい2時間くらいにまとめると色々割愛されるのが当たり前のようで、情景描写の一点のみでも基準を満たしていればそれで良いということもありますよね。もちろん原作者の意...

114. 宝の地図の罠

 長いシリーズがやっと終わって、気が楽になりました。 知らないうちに肩に力が入っていたのかもしれません。いつものように考えたくないモードに切り替わってます。 同じテーマで何週も続けるのは、やはり持続させるのが大変です。別の要素が頭に浮かんでも、それを排除しなければなりません。都度、考えたいネタを捨てる作業は、書き留めて後から取り上げても良いのですが、旬を過ぎてしまったり、後から考えるとズレてしまうことがあります。別の考えとして残るだけで、「なぜこんなことを考えていたのだろう?」となってしまうのです。 常に考えはその時々の自分の環境や状態に影響されます。大まかには合っていても、細かい部分でズレがあり、最終的な出力が全く違ってしまうことがあります。そうなると、自分の思考も一期一会と言えそうです。 将棋の棋士も、同じではないでしょうか。バイオリズムで指し手が変わることもあるでしょう。いつも良い手が出せるとは限りません。しかし、そんな中でも常に良い手を出したいという気持ち・意識が「こころざし」として自分を駆動させる燃料になれば良いのでしょう。 私ならば「真面目にふざけたい」という気持ちが、その芯にあって、そのためにツールとしてのコミュニケーション、自分の話し方の練習、自分の思考を捉えようとしているのかもしれない。 うーん、何だったでしょうか?それはもうだいぶ前に内面化して掘り出せなくなっているのか。おそらく、そういう機能があるのでしょう。多寡は置いておいて、人間にはキャッチした外界のサインを内面に取り入れて行動原理として無意識に調整していく機能がありそうです。環境への順応と呼ばれているものが、それかもしれません。私は苦手意識がありまして、なぜなら自分軸に頑固なところがあるからで。 外界の要素を取り入れる、そのセンサーとフィルターとメモリーを同時に鍛える方法があれば良いなという漠然とした思いが、自分を突き動かしていたのかもしれません。そんなのは、ここまでやってきた流れからの後付けの理由かもしれませんが、今はそういうことが表面化された事実を、しばらく味わってみても良いのかなと思っています。センサー・フィルター・メモリーで「受・分・在(じゅ・ぶ・あり)」です。外界から受け取り、切り分けたものが、自分の中に在るということ。このような概念を傍に置いておくと良いかもしれません。...

113. 眺めれば青海波

 ポッドキャストの編集ソフトを変えてみました。 このポッドキャストの編集に使っているソフトですが、最近3本分くらい「Audacity」を使っています。みなさまご存知のとおりとは思いますが「Audacity」はとても良いですね。 最初はとっつきにくそうな印象がありました。実際に触ってみるまでは硬派な印象で、なんとなく硬い面構えのような感じがしていました。そんなことはないかもしれませんが、私にはハードルが高いかなと思っていました。 インストールは随分前にしていたのですが、そのまま放置していて、触れずにおりました。確か、保存形式が対応していなかったんです。m4aに対応していなくて、そのままでは使えなかったので、そのまま放置していたのです。 しかし今回、使えば時間短縮できるかもしれないと思い、m4aを読み込める方法を探してみました。そうなんです、ここ最近、時間に追われていまして。 今までは、録音にも使っている録音アプリの「簡単ボイスレコーダー」で編集をしていました。スマホでもできるので簡単ですし、ネーミングの通り、直感的なインターフェースで使いやすいです。必要最低限の機能は揃っています。 ですが、スマホで作業するとなると、目も疲れますし、微調整が難しいところもあって、どうしても作業にもたつく感じがしていました。 そこで、重い腰を上げて、今回やっと移行することにしました。費用は無料とはいえ、時間つまりタイムコストはそこそこかかるでしょう。「Audacity」は、時間を投資して、慣れたら回収できると信じて、使ってみました。 でも新しいことをやるときのワクワク感で、このようなコストは一発で帳消しになるのですから、こういう思考回路は邪魔ですね。 同じことをやることによる安心感、ホメオスタシスとのせめぎ合いです。毎回変化だと辛そうですが、ここもまたケとハレで、粗密の関係でもって、バランスを取るべきだと思います。破壊と創造の繰り返し、引いては寄せる波のようですね。 そして、「Audacity」ですが、やっぱり使いやすいですね。高機能です。これが無料だなんて、ありがたいことです。こういうのが素敵な世界なんだなと思います。Audacityを作ってくれた方、保守してくれている方、ありがとうございます。 さておき、恩恵に預かりましたが、時間は短縮できたのか?いや、でも作業効率が格段に上...